空調設備には家庭用と業務用がありますが、業務用の場合は点検義務があるのをご存知でしょうか。
今回は業務用の空調設備の点検義務について、その背景も踏まえて解説していきましょう。
▼業務用の空調設備の点検義務とは
業務用の空調設備の点検義務化は、平成27年に施工された「フロン排出抑制法」という法律が元になっています。
空調設備には、温度調節機能を維持するためにフロンガスが充填されているのですが、フロンガスは空気中に放出するとオゾン層を破壊し、地球の環境を脅かします。
フロンガスは目に見えませんから、もし空調設備が故障しても使用者側は「エアコンが使えない」という以外の問題に気付けません。
そのため、知らないうちにフロンガスを放出することのないように、業務用の空調設備の管理者には点検義務が課せられています。
■点検の頻度は?
業務用の空調設備の点検は、以下の頻度で行うものとされています。
・簡易点検:3ヵ月に1回以上
・定期点検:1~3年に1回以上
なお定期点検の頻度は、空調設備の機種や出力によって異なります。
具体的な点検頻度は、機器を購入した際にご確認いただくか、点検時にお尋ねいただくと良いでしょう。
株式会社サンエナジーでも、空調設備の販売と点検業務を随時承っています。
■点検しないとどうなる?
業務用空調設備の点検義務を怠り、フロンガスを空気中に放出する結果となった場合は、その内容に応じて懲役もしくは罰金が課せられますす。
メンテナンスさえしっかり行えばこのような事態は防げますから、ぜひ管理を徹底してくださいね。
▼まとめ
今回ご紹介しているのはあくまでも業務用の空調設備についてで、家庭用の場合はこうした義務はありません。
ただ、家庭用の空調設備にも冷媒ガスが入っているため、みだりに破損をさせることは望ましくありません。
空調設備をお持ちの方は、義務かそうでないかに関わらずしっかり点検しながら、正常に稼動できるようにしていきましょう。